夢枕獏さんの「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」を読んで、白居易(白楽天)の詩を読みたくなったので、実家の書庫をあさったら
「白居易(中国詩人選集)」高木正一(岩波書店)
なんてのを見つけたので読んでみたりして。この「中国詩人選集」って昭和33年発行なんですよね。ま、詩自体は変わらないからいいんだけど。内容は、漢詩にあんまりなじみが無い私でも解説つきで良くわかりますね。杜甫や李白よりも平易な感じかな?
漢詩って、歌みたいで美しいですよね。さらに、漢字の並びって絵画みたいで美しくないですか?そんなとこも好きですね。内容も読みますけどね(笑)
もう一冊は、本屋で文庫の棚を眺めていたら、なんか目に入ったのがこれ。
「神狩り」山田正紀(ハヤカワ文庫)
古代文字の解読とか神の概念とか、けっこう興味をそそる内容だったので購入。山田正紀さんの本は20冊くらいあるんですが、なぜかこれって買ってなかったんですよね。ちなみにこれも星雲賞受賞してます。なかなか読み応えのある内容でしたね。終盤になって「あと残り少しのページ数でどう結末まで持って行くんだろう」って不安(笑)になるような展開でしたが、うまくまとまってました。秀作ですね。
初版は昭和51年ですが、2002年に十刷が発行されてます。この十刷には、山田正紀さん自身があとがきを書いてます。このあとがきがまたなかなかの内容で、結構いい話が詰まってます。
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